算数・数学が苦手な子のための、つまずきポイント別克服法

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「九九が覚えられない」を解決する3つのステップ

九九の暗記でつまずく子どもは決して少なくありません。特に7の段や8の段になると急に難しく感じる子が多く、何度唱えても翌日には忘れてしまうという悩みをよく耳にします。しかし、九九が覚えられない背景には、単なる記憶力の問題ではなく、学習方法そのものに原因があるケースが大半です。

ステップ1:順番通りに覚えることをやめる

多くの子どもは「7×1=7、7×2=14、7×3=21…」と順番に唱える練習を繰り返します。しかしこの方法では、途中から言えなくなったときに最初から言い直さなければならず、実際の計算では使えない知識になってしまいます。まず試してほしいのは、答えが分かりやすい「×1」「×2」「×5」「×10」だけを先に定着させることです。7×5=35のように、キリの良い数字から入ることで、子どもは「できる」という感覚を持ちやすくなります。

ステップ2:かけ算の意味とつなげる

九九は暗記科目ではなく、本来は「同じ数をいくつ分足すか」という概念を表すものです。7×3が覚えられないなら、7を3回足す動作を実際にやってみることが有効です。おはじきやブロックを使って7個ずつ3つの山を作り、全部で21個になることを目で見て確認する作業を挟むだけで、記憶の定着率は大きく変わります。答えの数字だけを覚えようとするのではなく、「7が3つ分ある状態」をイメージできるようになると、忘れたときにも自分で考えて答えにたどり着けるようになります。

ステップ3:苦手な段だけを集中的に反復する

すべての段を均等に練習するのではなく、6の段、7の段、8の段といった苦手な段に絞って集中的に取り組む時間を作りましょう。ここでのポイントは、ランダムに問題を出すことです。「7×4は?」「7×8は?」「7×3は?」とバラバラに質問されることで、順番に頼らず答えを引き出す力がつきます。また、カードゲーム形式にして親子で楽しみながら取り組むと、プレッシャーが減って記憶に残りやすくなります。1日10分でも、毎日続けることで着実に定着していきます。完璧を目指さず、少しずつできる問題を増やしていく姿勢が、九九克服の鍵となります。

文章題が解けない原因は「読解力」ではなかった

算数の文章題になると途端に手が止まってしまう子どもは非常に多く、保護者の方からは「国語力が足りないのでは」という相談をよく受けます。しかし実際に観察してみると、文章そのものは理解できているのに、それを式に変換する段階でつまずいているケースが大半です。問題は読解力ではなく、文章と計算を結びつける力にあります。

「何を求めるのか」が見えていない

文章題が苦手な子に共通しているのは、問題文の最後にある「全部でいくつですか」「何個多いですか」といった問いの部分を意識せずに読み進めてしまうことです。まずは問題文を読む前に、赤ペンで「何を答えればいいのか」に線を引かせる習慣をつけてみてください。ゴールが明確になるだけで、どの数字に注目すべきかが見えてきます。「リンゴが5個あります。3個もらいました。全部で何個ですか」という文なら、「全部で」という言葉が足し算のヒントになることに気づけるようになります。

数字だけを拾って適当に計算している

文章題が苦手な子の多くは、問題文に出てくる数字をとりあえず足したり引いたりして答えを出そうとします。たとえば「8人乗りのバスに6人乗っています。あと何人乗れますか」という問題で、8と6を見つけて「8+6=14」と答えてしまうパターンです。これは文章を理解していないのではなく、状況を図や絵にする作業を省略しているために起こります。紙に簡単な絵を描かせて、バスの座席を8つ書き、そこに6人の○を描き入れる作業をさせるだけで、残りが2つだと視覚的に理解できるようになります。

キーワードに頼りすぎている

「あわせて」なら足し算、「ちがいは」なら引き算と、キーワードだけで判断する癖がついている子も要注意です。この方法は低学年のうちは通用しますが、学年が上がるにつれて通用しなくなります。たとえば「1本80円の鉛筆を3本買いました。1000円出したらおつりはいくらですか」という問題では、「あわせて」という言葉が出てこなくても、まず80×3を計算してから1000円から引く必要があります。キーワード頼みをやめるには、問題文を自分の言葉で言い換えさせることが有効です。「つまりどういうこと?」と聞いて、子どもが状況を説明できるようになれば、正しい式を立てられるようになっていきます。

図形問題で「イメージできない」子への具体的アプローチ

図形の問題は、頭の中で立体を回転させたり、展開図を組み立てたりする空間認識力が求められるため、多くの子どもがつまずきやすい分野です。「見えない」「わからない」と投げ出してしまう子も少なくありませんが、これは生まれつきの能力差ではなく、具体的な経験の不足が原因であることがほとんどです。

実物を使って触らせることから始める

教科書の平面的な図だけで図形を理解しようとしても、空間的なイメージが育ちにくい子には限界があります。まずは実際に立方体や円柱などの模型を手に取らせて、面の数を数えたり、どの角度から見たらどう見えるかを確認させたりする作業が必要です。特に展開図の問題でつまずいている場合は、厚紙で実際に展開図を作り、それを組み立てる体験をさせると効果的です。自分の手で折って組み立てることで、どの面がどこにつながるのかが体感として理解できるようになります。市販の工作キットや牛乳パックを使うだけでも十分に練習できます。

見取り図を描く練習を取り入れる

図形問題が苦手な子は、与えられた図を見るだけで、自分で図を描く経験が不足している傾向があります。たとえば「縦3cm、横4cmの長方形を描いてみて」と言われたときに、定規を使って正確に描けない子は意外と多いものです。図形をイメージする力は、実際に手を動かして描くことで養われます。最初は簡単な四角形や三角形から始めて、徐々に複雑な図形に挑戦させましょう。描いた図形の辺の長さを測らせたり、角度を確認させたりすることで、図形の性質が自然と身についていきます。

言葉で説明させる習慣をつける

図形を「見る」だけでなく「言葉で説明する」訓練も重要です。たとえば立方体を見せて「この形にはどんな特徴がありますか」と質問し、「面が6つある」「すべての辺の長さが同じ」といった言葉で表現させます。言語化することで、あいまいだったイメージが整理され、図形の性質が頭の中で明確になります。また、図形の一部を隠して「この続きはどうなっていると思う?」と予想させる遊びも効果的です。正解不正解よりも、根拠を持って説明できるかどうかを大切にすることで、論理的に図形を捉える力が育ちます。図形問題は暗記ではなく、経験と言語化の積み重ねで克服できる分野です。

中学数学の方程式でつまずく前に確認すべき基礎

小学校の算数から中学校の数学に移行する際、最初の大きな壁となるのが方程式です。文字式や移項といった新しい概念に戸惑う子が多いのですが、実は方程式そのものよりも、小学校で学んだはずの基礎が抜けていることが原因でつまずいているケースが目立ちます。中学入学前、あるいは方程式の単元に入る前に、いくつかのポイントを確認しておくことが重要です。

逆算ができているか

方程式を解く作業は、本質的には逆算と同じ構造を持っています。たとえば「□+5=12」という問題で、□に入る数を求めるには、12から5を引く必要があります。これは方程式「x+5=12」を解く際に、両辺から5を引く操作とまったく同じです。小学校で逆算の練習が不十分だった子は、方程式に入った途端に「何をしていいかわからない」状態になります。まずは「□×3=15」「20−□=8」といった逆算問題をスムーズに解けるかどうかを確認してください。ここでつまずいている場合は、方程式に進む前に逆算の練習を集中的に行う必要があります。

分数の計算が正確にできるか

中学数学では、方程式の答えが分数になることが頻繁にあります。また、係数に分数が含まれる問題も出てくるため、分数の四則演算が曖昧なままだと、方程式以前の段階で計算ミスを繰り返すことになります。特に「分数÷分数」や「帯分数の計算」でミスが多い子は要注意です。通分や約分の手順があやふやな場合は、中学内容に入る前に復習しておくことで、その後の学習がスムーズになります。方程式の考え方は理解できているのに、計算ミスで不正解になるのは非常にもったいないことです。

負の数の概念を理解しているか

中学1年で習う負の数は、方程式を解く際に必須の知識です。「−3+5」や「−2×(−4)」といった計算に慣れていないと、移項した後の式変形で混乱してしまいます。特に「引くことは負の数を足すことと同じ」という感覚が身についていないと、移項の際に符号を間違えるミスが頻発します。数直線を使って負の数の位置関係を確認したり、温度計や借金といった身近な例で負の数をイメージさせたりすることが効果的です。方程式に入る前に、負の数を使った計算に十分慣れておくことで、その後の学習がぐっと楽になります。これらの基礎が固まっていれば、方程式という新しい単元も安心して迎えられるはずです。

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